結果ストーリー |
「ちょっと沙羅、いまどっか行くのはまずいんじゃない?」 ○ にぎやかで、比較的まともに残っている部類に入る街の片隅に、その建物はあった。所々くずれかけたその建物の中は、電灯が壊れたままで薄暗い。難民よりはマシ、という程度でしかない連中が住んでいる所だ。 | 『海と大地の狭間より』 |
解放戦線作戦2 VS ドレイク軍 |
ペガサス級強襲揚陸艦グレイファントムの艦内に警報が鳴り響いた。 ○ 砂漠地帯の上空。数機の人型をした機械のようなものが浮かんでいた。そのシルエットは機械というよりも、生物、甲虫や甲殻類のような外骨格の生き物のようにも見える。しかし腹部にあたる部分には人が乗っており、やはりそれが生物ではなく、人の道具であるとわかる。 ○ ショウ、マーベル、ガラリアとチャムは、船の中へと入った。オーラバトラーと呼ばれるそのマシンの周囲には、ものめずらしさでパイロットや整備士たちが集まる。 ○
「信じないわけにもいきませんね。しかし、そっちも戦争中でその敵まで地上に出ているというのが問題だな」 | 『破滅を導くガンダム』 |
カラバ作戦2 VS デビルガンダム |
リュウ・イシュマイルは、“化け物”の正体について知りたくて、うずうずしていた。 ○ 「くっ……街が……」 ○ 「いや……まだだ!」 竜馬の言葉に、ドモンはそう返す。デビルガンダムはそう簡単に倒れはしない。 案の定、デビルガンダムはボロボロになりつつも逃走を開始する。そのスピードは信じがたい速さだった。 「くっ、待てキョウジ!! 追うぞレイン!」 「待てドモン・カッシュ!! 帝国軍かスペシャルズが接近中だ。深追いは禁物だぞ!」 「そうね……あれだけダメージを与えておけば、もうそうそう暴れることはないはずよ。行方はカラバで調査するわ。ここは、これでよしとしましょう」 「だが、奴を逃がすわけには!!」 そう言ってドモンはデビルガンダムを追おうとする。それをとめたのは、レインだった。 「だめよドモン。あなた一人で帝国軍を相手にするつもり!?」 「帝国軍だろうがなんだろうが、まとめて相手をしてやる!!」 「なんて血の気の多い奴だ」 エンカイ・ナンジョウジがあきれた声をあげる。さすがに血気にはやりやすいカラバの面々といえども、ここまで無謀なのは滅多にいない。 「待ちなさいドモン! シャイニングもダメージを受けているのよ!? そんな状態では、帝国軍どころか弱ったデビルガンダムだって倒せはしないわ!」 「クッ……くそぉ! キョウジィィィィィッッ!!」 ○ 「さっきは挨拶できなかったわね。私は、カラバのマナミ・ハミルです」 | 『その名はジャイアント・ロボ』 |
カラバ作戦3 VS スペシャルズ作戦2 |
北京は、廃墟だった。3年前、帝国の衛星軌道上からの攻撃によって焼き払われた都市は、いまもなお無残な姿をさらしたままだ。ごく少数の難民たちが比較的(あくまでも比較的だが)被害の少なかった外縁部に住み着いている以外は、ほかに住む者とてない。荒涼とした光景が続いているのみだ。 ○ 「くっ、だめ……追いつかれる!?」 ○ 「教授、ご無事でなによりです」 ○ 「ヤザン、やはりさっきの連中はカラバのようだ。偵察隊が報告してきた巨大ロボも確認した。幸いミケーネや百鬼は姿が見えん。一気にしとめるぞ」 | 『英雄の帰還』 |
解放戦線作戦3VSスペシャルズ作戦4 |
「まだ捕捉できないのか?」 ○ 「大尉、スペシャルズです」 ○ 「ああ……ありがとう、助かった」 輸送機を捨てて脱出したアムロを拾い上げたシンディは、マニュピレーターの上のその人物を見ても、まだ半信半疑だった。まさか自分があのアムロ・レイに、戦場で出会うことになるとは。 「ヤマザキ少尉、大尉の収容を急いでくれ」 「は、クワトロ大尉。レイ大尉、自分は地球解放戦線機構のシンディ・ヤマザキ少尉です。母船に収容いたしますが、よろしいでしょうか」 「よろしく頼む、ヤマザキ少尉」 ○ 「スペシャルズか探していたのって……人だったのか」 | 『苦しみの刃』 |
解放戦線作戦1+カラバ作戦1VSスペシャルズ作戦1 |
帝国軍のニューエドワーズ基地。まもなく開始される作戦のため、続々と戦力が集まりつつある。ゼクス・マーキス上級特尉は、格納庫で彼が搭乗することになる新型MSトールギスを見ていた。開発されたのはだいぶ前なので、実際には旧型なのだが、あまりにパイロットの存在を無視した機動性能ゆえに、言葉通りお蔵入りとなっていたMSなのだ。リーオーやエアリーズは、このトールギスの性能を低下させたものと言われている。常人では扱い得ないこのMSを、トレーズはゼクスのせめにレストアし、くみ上げさせたのだ。 ○ ニューエドワーズ基地に警報が響き渡った。もっとも慌てたのは、防衛隊指揮官のギウラだっただろう。 ○ 「いいか、目標は基地中央からやや南側にある、エリアだ。情報では、ここに帝国やスペシャルズの高官たちが集結しているはずだ」 ○ 「チッ、突っ込んだはいいが、こいつはキツイぜ……」 ○ レジスタンス部隊と守備隊の交戦は激化し、戦闘は基地エリア内におよび始めていた。大会議室にも爆発の影響で激しい地響きがおこる。出席者たちは、みな一様に動揺の声をあげた。 ○ ニューエドワーズに、未確認のMS数体があらわれたのは、すでにかなりの乱戦へと移行していたころだった。 ○ 「あれは……」 ○ アフィーネ・アーマライト2級特尉は、ガルダ級の巨大輸送機が滑走路に出たのを見た。 「特佐、あのガルダは……」 ルクス・フィスト2級特尉は、レディ・アン特佐に確認をとる。護衛をしなければならない、と考えたためだった。しかし、戻ってきた命令は、予想外だった。 「そのままいかせてよい、特尉。貴様たちは接近する敵のみに気を配っていればいい」 ○ 「万丈さま、スペシャルズのガルダです。進撃に時間がかかりすぎたようですな。目標エリアへ到達したものはカラバ、解放戦線ともにおりません」 ○ レジスタンスたちは作戦の成功を確信し、士気があがっていた。後は残敵を叩きつつ、撤退すればいいのだ。しかし……。 ○ 「……なんてことだ、まったく」 | そして…… |
ニューエドワーズの出来事を境に、解放戦線やカラバの士気は低下し、状況は一気に悪化していく。それもまた、ル・カインやトレーズの思惑とおりであった。 |
あとがき |
・あ〜最後だというのに、やっぱりというかなんというか、いろんな意味で手抜きにならざるを得ませんでした。そのくせ最後ということで、ちょっと無理してPCを多く出したため、なんだか変な感じです。 ・イベントなどに関してはできるかぎり書きましたが、甲児やエイジたちの部分も書ききれませんでした。すみません。何が哀・戦士たちなのかよくわからないお話になってしまいましたね……。 ・これを書いていて、ニューエドワーズにノベンタたちの乗ったガルダと、マグアナック隊を出し忘れたことに気づきました。実はほかにもいくつかうっかりミスがあって……どうも集中力を欠いていたようです。 ・ちなみに解放戦線作戦3アムロの救助ですが、中東ではなく中米の間違いです。まぁこのゲームではあんまり違いはしないんですけど。 ・ということで、まったくの途中ですであれなんですが、WIEはとりあえずこれで一旦休止、という形になります。HP自体はしばらく残しますので、なにしろ最後ですから、感想などでも掲示板に書き込んでくれるとうれしいです。 ・この後の展開ですが……新規スタートがどういう状況からになるのかまだつめていませんので、シナリオ的にこのまま続くのか、それともある程度の時間が経過した後からになるのか、まだ未定です。世界観やストーリーラインは引き継がれる予定なので、PCは造り直したりしなくてすむようお願いしています。システムが変わればデータのコンバートは必要になりますが。 今回 登場PC 地球解放戦線機構 ナーディル・アブドゥフ中尉 ルーク・ヴィンスヘル准尉 キョウカ・アオツキ少尉 リュウキ・オカノ少尉 リドル・フェイテッド少尉 ザッフェ・カイン少尉 シンディ・ヤマザキ少尉 アマミ・ユウイチ少尉 バルドゥイン・シュタインホフ准尉 フレイ・イシュヴァーン准尉 ヤクモ・ハシバ准尉 リヴァル・ミラー准尉 ウィーグラフ・スフィールド曹長 シンシア・アルマーグ曹長 カラバ リュウ・イシュマイル ジュウロウ・ヒメサキ ブット・オリバー ティア・ブルフィナ シャラディ・マハル シズマ・ミドウ レイリル・ハーヴェル アリサ・セキニシ クルト・ヴァイス ナシュア・アバーナント エンカイ・ナンジョウジ ボレロ・バッジオ イン・バックスダッパー ガーゼット・シルバー アキラ・ランバート ラディカル・グッドスピード シンサク・タケミカズチ シュン・オルドバル ター・ラグナロク クロス・ステンバーグ ガーネット・マリオン スペシャルズ ジャンヌ・ベルヴィル1級特尉 ブランホード・ミデュラス1級特尉 ショウ・フラック1級特尉 ヴァネッサ・ギャラウェイ1級特尉 カイゼル・ルーラ2級特尉 アオイ・スチュアート2級特尉 アフィーネ・アーマライト2級特尉 ルクス・フィスト2級特尉 ベル・ゼ2級特尉 ミハエル・ジェラード上級特士 リオン・シャウカイドウ上級特士 ヒカル・コウガ上級特士 メイリーン・エヴァンス上級特士 アマガワラ・ジン特士 エスナ・ラシエル特士 フィリア・シェフィールド特士 |