《アステロイドベルト・銀河帝国残党軍拠点周辺宙域》

 大宇宙に無数の白光が交差し、爆炎が大輪の花を咲かせる。
 単体では圧倒的な戦闘力を誇り、その数もまた多い銀河帝国の円盤獣やギシンメカが、大きさの面では比べるべくもないグラドスのSPTによって、次々に分断され、狩り立てられてその数を減らしていく。
 ズール戦死に伴って軍としての秩序が崩壊し、烏合の衆と化した残党軍の悲劇である。
 新秩序を生み出すいとまが無く、組織的な集団戦闘ができない彼らは、部隊を一つの生き物といえる状態にまとめ上げたグラドスの集団戦法に対抗できなかった。

「脆いな。……ズールが斃れたという情報、誤りはなかったということか」

 ムゲ・ゾルバドス帝国太陽系再侵攻艦隊を率いるギルドローム将軍は、脆くも崩れ去る銀河帝国残党軍を見てつぶやいた。
 ムゲ・ゾルバドス帝国は、グラドスの刻印によってズール率いる銀河帝国軍近衛艦隊が消息を絶ったとの情報をつかむや、全銀河系規模で銀河帝国領に対する大攻勢を開始した。
 しかしズールという絶対専制君主を失ってもなお、銀河帝国軍は頑強だった。数百年の長きにわたって君臨したズールによって、骨の髄まで染みついた恐怖が、将兵を必死の抵抗に駆り立てたのだ。
 そこで皇帝ムゲは一計を案じた。ズール帰還に対する恐怖が将兵を抵抗に狩り立てるのであれば、彼の者が二度と戻らぬという証拠を突きつけてやればよい。
 太陽系に封じ込められ、補給を断たれたズールを攻め滅ぼし、動かぬ証拠を突きつければ、銀河帝国軍の多くは、戦わずして下るであろう。
 ギルドローム艦隊はそのような背景の元に再び太陽系を訪れたのだった。

「しかし……よもや地球の猿どもがここまでやろうとはな。ワシとしては手間が省けたが」

 ズールの持つ恐るべき力は、長年にわたって戦ってきたギルドローム達は骨身にしみて理解している。
 かつての戦いでヘルマット、シャピロ、ルーナを失い、名将グレスコとル・カインをも失って人的資源に大打撃を受けたムゲ・ゾルバドス帝国が、残された二大将軍の一人であるギルドロームを送り込んできたことからも、帝国がこの戦いを重視していることがうかがい知れる。

「ズールが居ないとなれば、こんな片田舎には用はない。さっさと任務を済ませて本国に帰還しなくてはな」

 グラドスの刻印が発動したことにより、銀河系における太陽系の地政学的、経済的価値は大暴落を起こした。
 確かにムゲ宇宙を経由すれば行き来することはできるが、それだけのコストを費やすに値する物が何一つないとあっては話にならない。もはや地球は、ムゲ・ゾルバドス帝国にとって支配すべき対象ではなくなったのだ。
 そうこうしている間に、銀河帝国残党軍の拠点は、ギルドローム艦隊の集中砲火を浴びて爆散する。それを見届けたギルドロームは、配下の全艦隊に指示を送る。

「片づいたか。他愛もない。…全艦隊に通達。これより我が軍は、地球圏に巣くう猿どもを殲滅した後、星系内の全生命体を駆逐してズール死亡の証拠とする。進路を第三惑星に向けるのだ」




《自由ギシン共和国軍旗艦・艦橋》

「偵察に出ていたハルト・アマダ機からの報告電です。所属不明艦隊、五千隻以上。進路、地球圏。機動兵器多数を伴う。以上!」

 通信士からの報告を受け、自由ギシン共和国を率いる銀河帝国の皇子、マーグは、苦悩の表情を浮かべる。
 外界との行き来を一切遮断するグラドスの刻印の影響下で、これだけの艦隊を送り込んだのはどこの誰か。
 残党軍の拠点を攻撃した以上、彼らが敵対的な意志を持つ可能性は極めて高いが、グラナダ条約機構の一員である以上、こちらから戦端を開くことは避けなければならない。

「進路を国籍不明艦隊に向けろ。機動兵器部隊はカタパルトデッキで待機。命令するまで絶対に撃つなと伝えろ」
「了解!」

 しかしギルドローム艦隊は、無線による問いかけに一切答えることなく、一方的に戦闘の火蓋を切った。

「やむを得ん。全艦全砲門開け。機動兵器部隊は発艦を開始せよ!」

 マーグの命令が下るや、戦艦の火砲が火蓋を切り、グラナダ条約機構軍の精鋭部隊が一斉に発艦を開始する。

「いいか、ピア姉。俺達の目的は敵の正体探ることなんだからな。めったやたらに突っ込まないでくれよ」

 アサヒ・ブリュンゲルクは、慣れないオーラファイターのコクピットから、相方のピアチェーレ・リズムレスに呼びかける。

「目的?正体?…そんなの知らない、そこをどきなさいよおおッ!」

 アサヒ機の装甲を蹴り飛ばし、鉄砲玉のように敵中に突っ込むピアチェーレのGP04。

「くそ、あれ程突っ込むなって言ったのに……ピア姉、戻れ!」

 それを聞いて戻るくらいなら端から暴走など起こさない。アサヒは、深いため息をついて年上の被保護者を保護するべくオーラコンバータを全開にした。

 ムゲの主力機動兵器は、三年前と同じくグラドスのSPTだった。
 かつて地球連邦軍のジムやボール、コアブースターと言った機体をターキー扱いしたかつての高性能機動兵器も、他ならぬムゲの技術を吸収して恐竜的進化を遂げたグラナダ条約機構軍の機動兵器と比べれば、一世代前の旧式機に過ぎない。

「雑魚が群れても無駄だ。相手が悪かったな」

 ルクス・フィストのΖガンダムが放ったハイメガランチャーは、重装甲を誇るダンコフ改を、一撃で火球に変える。
 
「SPTか……当てにくい相手だが……問題ない!」

 そして敵艦隊の輪形陣の外郭を突破したリスティア・フォルンは、敵SPT部隊の部隊長クラスと一騎打ちを演じていた。
 SPTブルグレンのレーザードライフルを受け止めたプロトガンダムMkUのシールドが粉々に砕け散る。

「無理はできませんね…でも!」

 シールドを犠牲にして敵の懐に飛び込んだリスティアは、ブルグレンの顎に当たる部分にアッパーを叩き込む。
 頭部にコクピットを持つという構造故に、ブルグレンのパイロットを凄まじい衝撃が襲う。
 パイロットが操縦不能になったブルグレンをホールドしたリスティアは、キャノピーを破壊してパイロットを機体から引きずり出す。

「さあ、貴方にはいろいろ唱ってもらうわよ」

 情報源を手に入れた以上長居は無用、とばかりにリスティアは戦場を後にする。
 やがて前衛部隊に大打撃を受けたギルドローム艦隊は、戦力の再編のために軍を引き、数の面で劣勢なグラナダ条約機構軍も深追いを避けて後退する。
 そして宇宙は再び静けさを取り戻した。例えそれが嵐の前の静けさでしかなかったとしても。



《宇宙要塞バルジ》

「ムゲの再侵攻……SPTと聞いて覚悟はしていたが、やはりそういうことか」

 レディ・アン特佐は、捕虜となったパイロットから得られた情報をまとめた報告書を一読し、苦悩の表情を浮かべた。
 兵器の質では負けはしない。しかし、銀河帝国との戦いで既に各勢力の財政は破綻を来している。いくらよい機体があろうと、購入、維持、運用する予算がなければ、絵に描いた餅に等しい。
 更に、ムゲ・ゾルバドス帝国がグラドスの刻印を超えて地球圏に兵力を送れるのであれば、仮にギルドローム艦隊を叩いたとしても戦いは終わらない。国力の差から、そう遠くない時期に押し切られてしまうだろう。
 同盟勢力の首脳を集め、早急に対策を練らなければならない。
 レディは報告書を収めた封筒を小脇に抱えると、各勢力に急を告げるべく、足早に部屋を出て行った。


BATTLE_NUM 6 SIDE_A : 39+1 SIDE_B : 79+1

421 グラドス突撃兵<ガンステイド【専用機】>
 VS 924 チック・タック曹長<ザクII改>

グラドス突撃兵の挑戦!
チックは挑戦を受けた!
グラドス突撃兵の攻撃
チックは回避した!
チックの反撃
グラドス突撃兵は回避した!
グラドス突撃兵の臨機反撃
命中! ダメージを与えた!
グラドス突撃兵の攻撃
チックは回避した!
チックの臨機反撃
命中! ダメージを与えた!
チックの反撃
グラドス突撃兵は回避した!
グラドス突撃兵の臨機反撃
チックは回避した!
グラドス突撃兵の攻撃
チックは回避した!
チックの臨機反撃
命中! しかし損傷を与えられなかった
チックの反撃
グラドス突撃兵は回避した!
グラドス突撃兵の攻撃
チックは回避した!
チックの反撃
命中! しかしダメージはわずかだった
グラドス突撃兵の臨機反撃
チックは回避した!
グラドス突撃兵の攻撃
命中! ダメージを与えた!
チックの臨機反撃
命中! ダメージを与えた!
チック<ザクII改>は撃破された!
グラドス突撃兵『落ちろってんだよ!』

45170 <ムゲ小型戦闘メカ>
 VS 922 セツナ・アオキ<陸戦型ガンダム>

911 ランドール・ランス曹長<ガルスJ+>
 VS 45151 <スカルガンナー>

ランドール『クソッ、こんなもんで・・・』

45198 <ムゲ小型戦闘メカ>
 VS 927 ケンタオ・アールゼロ<プロト・ガンダムMkU>

928 T・レックス曹長<ザクII改>
 VS 45136 <ムゲ小型戦闘メカ>

45150 <ムゲ小型戦闘メカ>
 VS 922 セツナ・アオキ<陸戦型ガンダム>

45197 <スカルガンナー>
 VS 911 ランドール・ランス曹長<ガルスJ+>

911 ランドール・ランス曹長<ガルスJ+>はスカルガンナーを撃破した!

45148 <ムゲ小型戦闘メカ>
 VS 910 リョウタ・カワバタ特士<量産型Zガンダム>

910 リョウタ・カワバタ特士<量産型Zガンダム>はムゲ小型戦闘メカを撃破した!

45158 <ムゲ小型戦闘メカ>
 VS 916 シュウ・マグラウド<GP04【専用機】>

シュウ『当たりましたか…やれやれ。』

45170 <ムゲ小型戦闘メカ>
 VS 927 ケンタオ・アールゼロ<プロト・ガンダムMkU>

ケンタオ『………。』

927 ケンタオ・アールゼロ<プロト・ガンダムMkU>はムゲ小型戦闘メカを撃破した!

421 グラドス突撃兵<ガンステイド【専用機】>
 VS 4512 <キュルタクス>

45175 <スカルガンナー>
 VS 927 ケンタオ・アールゼロ<プロト・ガンダムMkU>

ケンタオは急速離脱した!

422 グラドス突撃兵<ガンステイド【専用機】>
 VS 45121 <バキューム>

422 グラドス突撃兵<ガンステイド【専用機】>はバキュームの反撃で撃破された!

45123 <キュルタクス>
 VS 421 グラドス突撃兵<ガンステイド【専用機】>

421 グラドス突撃兵<ガンステイド【専用機】>はキュルタクスの反撃で撃破された!

925 ノルン・ヤマ特士<リーオー>
 VS 45187 <スカルガンナー>

925 ノルン・ヤマ特士<リーオー>はスカルガンナーを撃破した!

ノルンは一撃で離脱した!

45165 <スカルガンナー>
 VS 925 ノルン・ヤマ特士<リーオー>

ノルンは急速離脱した!

922 セツナ・アオキ<陸戦型ガンダム>
 VS 45178 <ムゲ小型戦闘メカ>

45159 <スカルガンナー>
 VS 925 ノルン・ヤマ特士<リーオー>

ノルンは急速離脱した!

45188 <ムゲ小型戦闘メカ>
 VS 926 ガンツァー・ゼロワン<ウルトラスーパーボロット>

926 ガンツァー・ゼロワン<ウルトラスーパーボロット>はムゲ小型戦闘メカの反撃で撃破された!

910 リョウタ・カワバタ特士<量産型Zガンダム>
 VS 45192 <ムゲ小型戦闘メカ>

910 リョウタ・カワバタ特士<量産型Zガンダム>はムゲ小型戦闘メカを撃破した!

925 ノルン・ヤマ特士<リーオー>
 VS 45168 <ムゲ小型戦闘メカ>

ノルンは一撃で離脱した!

910 リョウタ・カワバタ特士<量産型Zガンダム>
 VS 45154 <ムゲ小型戦闘メカ>

910 リョウタ・カワバタ特士<量産型Zガンダム>はムゲ小型戦闘メカを撃破した!

921 スコルツァライト・ウィンチェスター<プロトG・γ>
 VS 45188 <ムゲ小型戦闘メカ>

スコルツァライトは一撃で離脱した!

910 リョウタ・カワバタ特士<量産型Zガンダム>
 VS 451105 <スカルガンナー>

910 リョウタ・カワバタ特士<量産型Zガンダム>はスカルガンナーを撃破した!

925 ノルン・ヤマ特士<リーオー>
 VS 45182 <ムゲ小型戦闘メカ>

925 ノルン・ヤマ特士<リーオー>はムゲ小型戦闘メカを撃破した!

ノルンは一撃で離脱した!

911 ランドール・ランス曹長<ガルスJ+>
 VS 45179 <スカルガンナー>

ランドール『損傷軽微、このまま戦闘を続行する』

911 ランドール・ランス曹長<ガルスJ+>はスカルガンナーを撃破した!

928 T・レックス曹長<ザクII改>
 VS 45147 <スカルガンナー>

916 シュウ・マグラウド<GP04【専用機】>
 VS 45159 <スカルガンナー>

シュウは一撃で離脱した!

922 セツナ・アオキ<陸戦型ガンダム>
 VS 45159 <スカルガンナー>

922 セツナ・アオキ<陸戦型ガンダム>はスカルガンナーを撃破した!